直管蛍光灯
家庭やオフィスで広く一般的に利用されている蛍光灯です。
グロースターター式、ラピッドスタート式、インバーター式などがあり、それぞれ専用の器具が必要になります。
ワット数や波形、照明器具の形式や色味などから商品を選びください。
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直管蛍光灯のカテゴリー一覧
FL グロースタータ形(355)
●グロースタータという点灯管を用いて点灯させる方式のグロースターター型蛍光灯です。
●一般形と3波長形の2種類があります。※このタイプは点灯の際にワット数に適合した点灯管(グロー球)が必要です。
●スイッチオンから点灯まで時間がかかりまた若干チラツキが出やすいのがデメリットですが簡素な設計により価格が安いので一般的に広く普及しております。
●スターター形には効率によって低力率、高力率の2種類があります。
FLR ラピッドスタート形(151)
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●ラピッドスタート形の蛍光灯です。一般形と3波長形の2種類があります。(※点灯管が不要なタイプ)
●即時に点灯するように設計されています。その為グロー式よりも安定器は大きく重いのが特徴です。
●インバーター式が主流になる前は、かなり一般に普及しておりましたが(40W) 現在では省エネなインバーター式が主流です。
●蛍光灯はFLRなどのラピッド専用ランプを使用します。
Hf蛍光灯(FHF)(118)
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●Hf蛍光灯は専用器具と組み合わせて使用することにより、従来のグロースターター式・ラピッドスタート式より高効率で消費電力を大幅に抑える蛍光灯です。※Hf専用器具と組み合わせてご使用下さい。
●高周波で動作するのでチラツキもなく、またワット数あたりの明るさも高いのが特徴です。
●最近では明るさを自在にコントロール(※調光可能な器具)する事で省エネ化できたりと高機能になり、蛍光灯器具ではスタンダードになってきています。
●蛍光灯はHf専用ランプのFHFを使用します。
直管蛍光灯の今月の売れ筋ランキング[11月21日更新]
直管蛍光灯の特価商品
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蛍光灯の交換時に困っていませんか?
2020年に施行された水銀防止法の影響で、水銀灯の生産に法的な規制が入り、メーカーによる蛍光灯の生産中止が相次いで発表されています。
蛍光灯を交換しようとしたら、今まで使用していた蛍光灯が廃盤になってお困りの方も多いのではないでしょうか。
しかし、すべての蛍光灯が生産終了の対象となっているわけではなく、以下3つの条件のいずれかに当てはまっている蛍光灯が規制の対象となっているのです。
・30W以下の一般照明用コンパクト蛍光ランプ(CFL)で、水銀封入量が5mgを超えるもの
・60W未満の3波長蛍光体を使用したもので、水銀封入量が5mgを超えるもの
・40W以下のカルシウムハロ蛍光体を使用したもので、水銀封入量が10mgを超えるもの
このように、水銀を大量に使用した、いわゆる「水銀灯」の生産や輸入こそできなくなりましたが、水銀灯以外の蛍光灯には表面に微量の水銀が塗布されているだけなので、上記の条件にあてはまる蛍光灯はそう多くはありません。
しかし、環境保全の観点から、多くの大手メーカーが微量の水銀を使用した蛍光灯の自主規制を行ったため、水銀灯以外の蛍光灯も相次いで生産終了となってしまいました。
そのため、蛍光灯が切れて買い替えようと思った際に、同じものが見つからなかったり廃盤になってしまったりと困っている方が多いようです。
しかし、蛍光灯はまったく同じ製品でなくても、型番もしくは点灯方式・長さ(ワット数)・始動補助方式が同じであれば使用可能なのです。
蛍光灯の型番の見方
先ほどお話ししたように、蛍光灯は、点灯方式と管長(ワット数)・始動補助方式が同じであれば、メーカーが異なっていても基本的に使用できます。
例えば、この蛍光灯の見方は以下の通りです。
蛍光灯の点灯方式については後ほど詳しく説明しますが、基本的にFL(直管/グロースタータ形)、FLR(直管/ラピッドスタート形)、FHF(直管/高周波専用形)の3種類があります。
また、蛍光灯の管長は「32形=32W」のように、「形」の値がワット数そのものを示しており、40形=40W(1198mm)、110形=110W(2367mm)、20形=20W(580mm)などと表記されています。
管径(太さ)はおもにSS(28mm)、S(32.5mm)、H(高出力)の3種類で、光色はD(昼光色)、N(昼白色)、W(白色)、WW(温白色)、EX(3波長色)といったアルファベットで区別します。
また、ラピッドスタート形の場合は「M」という表示があり、「M」と記載されていないものはグロースタータ形です。
そして省電力仕様の蛍光灯のみ、管長とは別で消費電力(W)が表記されています。
さらに、付加機能や各メーカーの管理や指定区分がある特殊蛍光灯の場合は、PC(光触媒膜付)、NU(退色防止形)、P(飛散防止形)などのアルファベットが表示されています。
点灯方式:FLR(ラピッドスタート形)
管長:40形
管径:S(32.5mm)
光式:L-EDL(演色AAA電球色)
指定区分:退色防止形
形:M(ラピッドスタート形)
消費電力:40W
点灯方式:FPL(2本管形タイプ)
管長:28形
管径:S(32.5mm)
光源色:L-EDL(3波長形電球色)
形:グロースタータ形
消費電力:28W
また、型番に「EX」と記載がある蛍光灯とない蛍光灯は、それぞれ波長が異なります。
型番に「EX」が記載ある場合は3波長で、ショールームなど色合いを重視する場所におすすめです。
演色性に優れており、自然な色合いを再現できるので、ものの美しさを引き立ててくれるうえに、1波長よりも明るく長寿命です。
一方、型番に「EX」がない蛍光灯は一般型で、工場など大量に使用する場所に使用されることが多く、コスト重視な方におすすめです。
蛍光灯が光るしくみ
蛍光灯は、まずガラス管の空気を抜いて真空状態にして、少量の水銀とアルゴンなどのガスを封入し、電極に電子放射物質を塗布します。
蛍光管の中にある水銀とガスに電流が通るときに発生した紫外線が、蛍光管の内側にぶつかり、内側に塗られた蛍光塗料が発光するしくみです。
そして、蛍光灯の中にある水銀やガスなどの物質が消耗してなくなると、いわゆる「寿命(不点寿命)」となって点灯しなくなります。
このように蛍光灯は電気が流れると発光しますが、白熱電球とのしくみとは少し違っており、白熱電球は電球内にあるフィラメントという部品に電流が通るときの摩擦によって発光します。
つまり、蛍光灯は紫外線が蛍光塗料(蛍光物質)にあたったときに起こる化学反応を利用して、電球は電流が通るときの摩擦によって発光しています。
蛍光灯の種類
蛍光灯は、大きく分けて「直管蛍光灯」「丸型蛍光灯」「電球型蛍光灯」「コンパクト形蛍光灯」の4つに分類できます。
直管蛍光灯
直管蛍光灯は、その名の通りまっすぐで長い直管のような蛍光灯です。
おもに店舗やオフィス、学校などで使われていることが多いですが、一般家庭でも台所や廊下などで直管蛍光灯が使われている場合があります。
丸型蛍光灯
直管型とは違い、ドーナツのような丸いリング状になっているのが丸型蛍光灯です。
リビングや寝室など、どこの家庭にも1箇所は必ず付いていると言っても過言ではないほど一般家庭に広く普及しています。
電球型蛍光灯
ダウンライトなど、白熱電球の代わりとして登場したのが電球型蛍光灯です。
白熱電球と比べると寿命が長く省エネなので、広く普及していましたが、近年ではLED電球への交換が進んでいます。
コンパクト形蛍光灯
コンパクト形蛍光灯は、一般的な直管蛍光灯よりも小型化された蛍光灯のこと。
細く短い発光管を数本結合させたり、管をU字型に折り曲げたりしてコンパクトに設計されています。
コンパクト形蛍光灯の口金は一か所(片側ピン)なので、通常の蛍光灯のソケットには接続できません。
電球型蛍光灯が使える白熱電球用のねじ込み式ソケットには合致しないので、安定器を内蔵している「コンパクト形蛍光灯専用」のソケットがついた照明器具を用意する必要があります。
蛍光灯の点灯方式は3種類
蛍光灯には3種類の点灯方式があり、それぞれ違う特徴があります。
“同じ点灯方式”かつ“同じ長さ”の直管蛍光灯同士しか互換性がなく、点灯方式が違うと、器具の故障や蛍光灯の寿命を早める原因にもつながるため、注意しましょう。
グロースターター形
グローランプ(点灯管)が必要なタイプの点灯方式。
簡素な設計なので価格が比較的安く使い勝手がいい反面、スイッチを入れてから点灯までに2~3秒ほど時間がかかり、他の点灯方式に比べると少しチラツキが出やすいです。
蛍光灯はFLやFCLなどのグロー専用ランプを使用する必要があるほか、グローランプがないと使えません。
型番:FLまたはFCL
ラピッドスタート形
電極予熱回路と昇圧回路が組み込まれた安定器を使用し、グロースタータなどを使わず即時に点灯するように設計された点灯方式。
グローランプ(点灯管)が不要で、スイッチを入れると即時点灯が可能です。
おもに店舗やオフィスなど業務用として使われており、FLRなどのラピッド専用ランプを使用する必要があります。
型番:FLR
インバータ形(高周波点灯専用形)
電子安定器(インバーター)により交流電源を高周波に変換し、軽量かつ即時点灯ができる安定器です。
周波で点灯するのでチラつきが少なく、ワット数あたりの明るさが高いので省エネ効果が期待できます。
型番:FHF
始動補助方式について
グロースタータ形(FL)やインバータ形(FHF)に始動補助装置はなく、ラピッドスタート形(FLR)にのみに存在します。
始動補助装置には「内面導電被膜方式」「外面ストライプ方式」「外面シリコン方」の3種類の方式があります。原則互換性はありませんので、照明器具が指定する種類を使用しましょう。
型番 (パナソニック製) | 型番 (パナソニック以外) | 始動補助方式 | 特長と構造 | 用途 |
---|---|---|---|---|
M-X | M | 内面導電被膜方式 | ガラス管内面全体に透明の導電性被膜 | 一般用 |
M | M・A | 外面ストライプ方式 | ガラス管内面全体に透明の導電性被膜 | 連続調光用 |
A | - | 外面シリコン方式 | ガラス管外面に撥水処理(シリコン塗布) | 高出力用 |
蛍光灯の長さ
蛍光灯の長さ(管長)は規格で決まっており、40形であればどのメーカーの直管蛍光灯であっても1198mmです。
また、蛍光灯の長さは同時に消費電力も表しているので、「32形=32W」のように「形」の値が消費電力(ワット数)を示しています。
40形=40W(1198mm)、110形=110W(2367mm)、20形=20W(580mm)という表示形式になっているのです。
同じ点灯方式で同じ長さの直管蛍光灯同士のみしか互換性がないので、明るさをアップしようと20形から40形に変更するなどといったことはできないので注意しましょう。
たとえば、「FL20」と「FL40」は同じグロースターター形(FL)の蛍光灯ですが、長さが違うので互換性はありません。
※直管蛍光灯の長さは管の長さを差しており、ピンの長さは含まれていません。
消費電力について
本体に消費電力が記載されている蛍光灯は省電力タイプで、省電力ながら同じ形の直管蛍光灯と同じ明るさとなっています。何も記載がない場合は省電力タイプではなく、長さで表示されている“○形”がそのまま消費電力の“W(ワット)”となります。
同じ明るさで省エネ効果が期待できるため、使用条件さえが合えば省電力設計タイプがおすすめですが、省電力設計タイプはひんぱんな点滅により寿命が短くなる性質があるので設置場所を選びます。
なお、直管蛍光灯が省電力タイプであっても、照明器具が省電力タイプに適合していなければ省電力にはなりません。
蛍光灯の太さ(直径)
蛍光灯の太さ(直径)は、点灯方式によってほぼ決められています。一般的に、ラピッドスタート形(FLR)はS(32mm)、グロースタータ形(FL)はSS (28mm)と表記されています。
なお、グロースタータ形の20W未満は太さの表記がなく、4W・6W・8Wは太さ15.5mm、10W・15Wは太さ25.5mmです。
インバータ形(FHF)は型番への記載がなく、太さはそれぞれ異なります。
蛍光灯の光色・波長
蛍光灯は、おもに3種類の光色(色の種類)に分けられます。
選ぶ色によって雰囲気が変わるので、用途や目的にあった光色を選びましょう。
1.昼白色
真昼の太陽の光よりもやや青みよりの白い自然な光です。オフィスや一般家庭などで使われています。
2.昼光色
少し青みがかった白っぽい涼しげな光色で、同じワット数であれば昼白色より明るく感じます。オフィスや事務所などでよく使われています。
3.白色
少し黄みがかった温かみのある光色で、落ち着いた印象を与える色です。
事務所や工場、一般家庭でよく使われています。
4. 電球色
赤みを帯びていて、白熱電球の色を蛍光灯で再現した色です。
電球色は人に安らぎと落ち着きを与える作用がありますが、作業台や勉強机など明るさが必要な場所には向いていません。おもに一般家庭のリビングや寝室で使われています。
5.温白色
白色よりやや赤みがかった然な光です。「電球色では少し暗い」と感じる時に使われることが多いです。一般家庭のリビングや寝室で使われています。
特殊蛍光灯の特徴
今までは主に一般的に使用されている蛍光灯についてお話ししてきましたが、「特殊蛍光灯」と呼ばれる特殊用途の蛍光灯も存在します。
飛散防止膜付き蛍光灯
蛍光管の外面にポリエステルフィルムの合成樹脂被膜を施し、破損時の飛散を防止できる蛍光灯。
万が一ランプに衝撃が加わり割れたとしても、ガラス片の破損が少なく安全・安心です。
学校教室のほか、美術館や博物館、食品工場、電車の車両内部、サーバー室やコンピュータールームなど、ランプ破損による被害を最小限位とどめたい場所には、飛散防止膜付き蛍光灯の採用をおすすめします。
なお、飛散防止膜付き蛍光灯は非常用照明、誘導灯用のランプとして使用できません。
防爆形や高温型など、特殊環境用照明器具の内蔵ランプとしての使用もできないため注意しましょう。
また、飛散防止膜付き蛍光灯は、一般使用の蛍光管にフィルムが付着しているので、産業廃棄物として処分・撤去する場合には追加コストが発生します。
高演色性蛍光灯
演色評価数※を100に近づけることで、照射対象物の色を忠実に再現できる蛍光灯です。
おもに色彩検査用や芸術修復に使われることが多く、一般蛍光灯よりも演色評価数が高いのが特徴ですが、演色性を高めることにより光束量が少なくなっているため、同一照度を確保したい場合は台数を増やす必要があります。
※理想的な光源または自然な光源と比較して、さまざまなオブジェクトの色を忠実に明らかにする光源の能力の定量的尺度のこと。
紫外線吸収膜付き蛍光灯
蛍光灯からの紫外線放射量を抑え、衣料や書籍などへの色あせ被害を防止できる蛍光灯です。
演色性に欠けているため、美術館や博物館の展示物照射用には適していません。
紫外線放出量が少ないことにより、若干の低誘虫効果を期待できますが、イエローランプなど専用の低誘虫ランプよりも効果が薄く、本格的な低誘虫効果を必要とする場所での採用には不向きです。
カラー蛍光灯
単色の蛍光物質を塗布した蛍光灯で、赤、青、緑、ピンクなど色とりどりの光を放つカラー照明です。
商業施設やショーウインドウ等の演出用として広く使用されています。
なお、果樹園や畑など、害虫の誘引をできる限り避けたい場所には、純黄色の蛍光灯がおすすめです。
ブラックライト
可視波長をカットし、蛍光作用の強い近紫外線域である352nmの波長を効率良く放射させる蛍光灯です。
可視光線を吸収し紫外線を透過させる特殊なフィルターコーティングがされており、鉱石等の鑑定、衣類のシミや汚れの検出に使用されます。
なお、ブラックライト蛍光灯の光は殺菌効果のある蛍光灯ではないものの、長時間接近していると眼や肌に悪影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。
蛍光灯の交換目安
蛍光灯は数年~10年程度使っていると黒みがかかったり点滅したりしてきます。
下記のような特徴が見られるようになってきたら、早めの交換がおすすめです。
アノードスポット
蛍光灯の表面に発生する黒い斑点のことを「アノードスポット」と呼びます。
早期にアノードスポットが発生した場合は、頻繁に点灯・消灯を繰り返している、電源・電圧が高すぎる/低すぎる、取り付けている蛍光灯の種類が合っていないなど、不適正な使用が原因である可能性が高いです。
エンドバンド
管端から数cm位のところからランプ中央方向に向かってグラデーションかつ帯状に発生する黒化現象が「エンドバンド」です。
長時間点灯されずに放置されたランプを点灯した場合、点灯直後に黒ずみが発生することがありますが、これは水銀付着による黒ずみなので、やがて気にならなくなります。
蛍光灯の処分方法
蛍光灯には水銀や蛍光塗料などの有害物質が含まれているため、燃えるゴミとして出すのは絶対にNGです。
家庭から出た蛍光灯は割れないように新聞紙や袋などで包み、燃えないゴミとして各自治体が定めた日時に処分しましょう。
蛍光灯には水銀が含まれているため、割ってしまうと水銀が空気中に放出されてしまいます。
蛍光灯内の水銀量は微量なので、すぐに環境や健康に悪影響が出るということは考えられませんが、割れた破片でケガをする恐れもありますので注意が必要です。
なお、市役所や一部のスーパーマーケット、家電量販店などに蛍光灯の回収ボックスが設置されている場合は、これらを利用して処分することも可能です。
また、オフィスや工場で使われていた蛍光灯は、産業廃棄物として処分しなくてはいけません。
産業廃棄物処理の許可を取得している専門業者に委託するか、リサイクル業者に連絡して引き取ってもらいましょう。
蛍光灯の安定器はなぜ必要?
安定器は、簡単にいえば蛍光灯を発光させ、明かりを安定化させるために必要な装置です。
蛍光灯は放電現象を利用した光源ですが、このとき起こる放電現象とは非常に不安定で、電源に直接繋ぐと電流が急激に増えて蛍光灯が壊れてしまいます。
安定器はこの電流が増え続けるのを防ぐために必要不可欠な装置で、電源とランプの間に抵抗を入れて、電流を一定の値に安定させる役割を果たしています。
それだけでなく、安定器はランプが点灯するのに必要な始動電圧を与えて、安定した点灯を維持するためにも役立つ装置なのです。
安定器の寿命
安定器の寿命は使用環境によって変わりますが、一般的な耐用年数は10年とされています。
外観に異常がなくても、異常振動・異音・異臭・発熱・点灯不良・漏電などが発生した場合は安定器が寿命を迎えているサインかもしれません。
安定器に異常がみられた場合、電気店や工務店などの業者に依頼しましょう。
安定器の交換には知識や技術が必要となるので、素人だけで交換しようとすると思わぬトラブルの原因になってしまうことも。
また、1972年(昭和47年)以前に製造された安定器には、有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を使用したものがあります。
現在は製造されていませんが、廃棄する場合は管轄する行政へ届出を行い、その上で保管基準に従って処分するまで適正に管理しないといけません。
ポリ塩化ビフェニール(PCB)を使用した安定器の取り外し・処分を任せられる業者を探して、交換を依頼しましょう。
グリーン購入法と蛍光灯の関係
環境への負荷が小さい物品を率先して購入することを定めた国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律である「グリーン購入法」。
基本方針として、リサイクルのしやすさや地球温暖化への影響など、製造から廃棄に至る製品ライフサイクル全体での環境負荷を考慮して物品を選ぶように規定し、重点的に調達すべき「特定調達品目」を定めています。
照明関連としては、「LED照明器具」「LEDを光源とした内照式表示灯」「直感蛍光灯」「電球形状のランプ」「LED道路照明」「照明制御システム」が対象となっており、それぞれ環境物質品としての判断基準を規定しています。
なお、40形の直管蛍光灯もこの特定調達品目のひとつで、次のいずれかの要件を満たしていればグリーン購入法適合商品とされています。
①高周波点灯専用形(Hf)の場合
ア.ランプ効率が100lm/W以上であること。
イ.演色性は平均演色評価数Raが80以上であること。
ウ.管径は25.5(±1.2)mm以下であること。
エ.水銀封入量は製品平均5mg以下であること。
オ.定格寿命は10,000時間以上であること。
②ラピッドスタート形・スタータ形の場合
ア.ランプ効率が85lm/W以上であること。
イ.演色性は平均演色評価数Raが80以上であること。
ウ.管径は32.5(±1.5)mm以下であること。
エ.水銀封入量は製品平均5mg以下であること。
オ.定格寿命は10,000時間以上であること。
[配慮事項]
製品の包装又は梱包は、可能な限り簡易であって、再生利用の容易さ及び廃棄時の負荷低減に配慮されていること。
グリーン購入法適合商品を購入すれば、日々の暮らしを環境にやさしいものにするだけでなく、環境に配慮した商品の需要が高まり、企業に環境負荷の少ない製品の開発を促すことにもつながります。環境問題と日本の経済活動を良くしていきたいと思っている方は、グリーン購入法適合商品の蛍光灯を選んでみてはいかがでしょう。